グリーンアイス

嵐の中でも特にスイーツを愛する2人を観察するヲタクです。

剣劇 「三國志演技〜孫呉」 雑感

アカウント取ってた過去の私偉い。めっちゃロスすぎて書き始めることにしました。

 

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(明治座ってこういうの出るからいいよね。風が強かったりして全員の幟がわかるのがこれしかなかった)

 

剣劇三國志演技お疲れさまでした。私が入ったのはそんなに多くはないけれど、ぶっちゃけいろいろあって疲弊し、三國志マジで楽しめるかな~~とか言ってた私ぶん殴りたいレベルで楽しかった!!!!!こんなにロスになるとは思ってなかったかも……というのが率直な感想です。てか普通に増やそうかなと思ったし。スケジュール的に難しかったけど(無念)。

 

 

私の三國志の知識なんて、曹操みたいな名前のキャラが某パズルゲームにいた程度の知識で、世界史だったはずなのに何の知識も覚えておらず。学生時代にいろいろかじって書道チョトワカル…のため、国名はそれから知っていたものの、ぶっちゃけ呉ってどんな国かも全く分からなかったし、終わってから思い出したかのように黄巾の乱っていつの話?と有識者に聞いた程度の知識でした。学生時代世界史何してたんだろうね。寝てたのかなのレベルで中国史が抜けてました。推しである荒牧さんが程普役の富田翔さんとニコ生勉強会してくれたけど、年度初めの社会人、三國志初日行くためにやることやらねばモードだった私は、リアタイしていたのにこの人楽しそうに先輩と話してる……ぐらいしか頭に入らなかったので、ほんとに楽しめるかがめちゃくちゃ不安でした。

 

ですがだいぶ史実とは違うこと承知の上、私の入り口これでよかったな~~!!と思う結果でした。荒牧さん最高っす続編楽しみにしてますのレベル。円盤はまだですか?しっかり味噌汁3つとも買ったよ。

 

 

 

以下めっちゃネタバレしかしません。誤字脱字いろいろご容赦ください。何でも許せる人向け。

 

◆ストーリー

三國志よくわかってなかったし、これが史実ではないのはわかっていますが、前述したとおり私の入り口ここでよかったな~~~~って印象。食わず嫌いというか、あんだけいろんな展開されてるとどっから入ればいいかわかんない、や~めた!ってなる人間だからありがたかった。何回か入るとちゃんと役名も覚えました。アクスタ見ながら役者さんの名前しかわかんないんだけど……っていってたの大嘘みたいになった。やったね。

パパ孫堅死後は、大人の3おじ+太史慈と、子ども(便宜上表現)の断金+孫権って感じがした。劉表黄祖も好きだったし、最初のほうで農民たちのあれそれを見に行きたいって言った劉表に対する黄祖の反応と、最後のほうでまたこっそりのぞきに行きたいって言った劉表に対する黄祖の反応の違いとか個人的に好きでした。登場人物みんな時の流れとともに感情が浮き沈み成長をするから、すっと頭に入ってきやすかったです。

 

◆演出

私はマジでSNS上で言われてるような舞台作品に無縁のまま、2.5次元舞台に転がり落ちた人間なので、シェイクスピアとかいろんな文豪とか、そういうのちょっとわかんないっすね……で独特なせりふ回しだなってのが所見の感想だった1幕。独特なせりふ回しと関係性、名前の理解に振り切った初日は、私は帰りながら1幕楽しかった…のか……?となった。文章で読むのは別に苦ではないんですが、いかんせん喋られると頭に入ってこないタイプで……。ただ何回か観劇したり、周りの感想見たりするとだいぶ理解も深まって、私にとっては「演じてる人によってはめっちゃ合わないけど、このメンツでやるなら楽しめる」と言い回しを見ながら思った。それを特に実感したのは梅津さんの言い回しだったんですが、その辺はあとでまとめて書きます。

亡くなったパパ孫堅が出てくるときのあのひんやりした雰囲気が好きでした。得体のしれないものが来るぞくぞくした感じがすごい好きです。

そして明治座の舞台ってあんなに遠くまであるんですね……広いし奥行きがすごい。2階から見た日もあったんですが、孫策の最期のシーンで赤い紙吹雪が舞うの、すごい綺麗だったなー。初見時は梅津さんの身体に赤い紙ついてるからなんかなんだろうな(言語化できない)ぐらいだったんだけど。布の上を走り回ってるの、マジで前楽で気づきました(遅い)

個人的には途中から船の仕掛けがめっちゃどういう感じで動いてるのか気になったんですが、前楽でやっとなんとなくわかった…かな。まじでやりたいこといろいろやりまくってみました!!すぎる1幕だったように感じました。

 

◆2幕の話

私ってこれ見に来たんだ……!!!!!って大喜びしながらハリセンぶっ叩いてた。あのハリセンしっかりした素材なのに、一つのハリセンを2公演連続で使うとへたるぐらいにはぶっ叩いてた(馬鹿力)。あと手に作った傷見ていよいよだなと毎回思ってました。夢の中だから何でもやりたい放題だし、いろんな関係性の殺陣が見れるし、楽しいものが大好きな私にとっては、毎回はちゃめちゃに楽しんでた。例えば本編では描かれなかった太史慈VS孫権の手合わせで、私が入った回だと孫権が手を間違えた回、孫権の武器に引っかかった?のか剣が吹っ飛んだ回。前者は若干太史慈が笑ってもう一度その手から始め、「手を間違えるな!」と太史慈がこつんと孫権の頭を突いたのに対し、短剣にひっかかった太史慈の剣が吹っ飛んだのを見て、「一本先取~~!!!」と煽りちらかす孫権とか。そのあとの孫親子の殺陣とか、3おじと黄祖、1幕で一切戦わない劉表の殺陣とか。総力戦パートで断金が超大変そうなのに対し、黄祖孫権が端っこで体育館裏のヤンキーみたいになってたの個人的に毎回笑ってました。個々のあれそれは後で書きますが、私は終わりよければすべてよしタイプの人間なので、2幕が自分に合った面白さでアドレナリン出まくりハリセン叩きまくりでした。そして私は荒牧さんの殺陣がやっぱ好きなんだなと改めて実感できて個人的に最高だった。ありがとう荒牧さん。

 

◆登場人物について

孫策

ねえ~~~~~~梅津さんってほんとに演技がうまい。私は舞台刀剣乱舞をはじめとして、梅津さんの出演作をいくつか見たことはあるけれど、いつ見てもこの人ってほんとに演技がうまいなって思わされる。初日終わって荒牧さんが「真っ先にオファーした」って言ってたけど、まーじでこの人にさせたら右に出る人おらん…ってなったんですよね。梅津さんの声が個人的に好きなんですが、演技もうまければ声も頭に入ってきやすいから、私が得意ではない独特な言い回しが頭に入ってくる入ってくる。あーほんとにあなた演技がうまいよね…ってなりました。

個人的には花道横で入った時、太史慈のいる城に向かう孫策やってる梅津さんの表情や殺陣が半端なく怖かったのは今でも忘れられません。感情表現の引き出しが豊富だなって思った。周瑜に「おやすみ」っていう一言ですら、その日によって声色と表情が少しずつ違って、梅津さんってすげえや…と改めて思いました。あと舞台でのビジュアル好きなんでステージショット嬉しいです。

周瑜

三國志に詳しい知人が「美周郎なんだよ」と教えてくれてたけど、この人マジで顔が綺麗!!が先に来る。(いやまあ永遠の顔ファンなんですが…)そしてまあ荒牧さんの感情のぶつけ方が私は好きなんだなあと実感しました。あと殺陣がきっかけで荒牧さんのファンになったので、今回めちゃくちゃうれしかったです。荒牧さんの話すると長くなっちゃうのでいろいろ割愛。権力を持ったヲタクパワー発揮してる2幕大好き!!!!あなたにその権力はあります!!!!ありがとう荒牧P!!!!

◇程普

シンプルに富田さんがすごい好きなので、今回のビジュアルからすべてがぶっ刺さりました。眼鏡最高。「そうではない孫策」を知っていると、確かにあそこまで言いたくなるよね。でも周瑜が絶交だの言い始めたときの程普の言葉といい、こういう大人近くにいてほしいなの人だったなあと。素直な感想をいうと私も程普に頑張りましたねって言われたい

黄蓋

まじでずっといいやつって感想。戦馬鹿っぽいんだけど、夜逃げしようとする韓当を引き留めたり、孫権に話しかけたり、ずっと立ち回りが人情深くてただの馬鹿って感じじゃないのが好きだなと思う。「大殿が大切にしてたものを大切にするのが俺は楽しい」っていうセリフに毎回ぐっと来てた。最初から最後までずっと一貫していい人だった。

韓当

喋り方とか動きがめっちゃ好き。自分の気の向くまま動く猫ちゃん(人懐っこい)って印象でした。「死にたくねえの!平和な世の中にするために戦争してんじゃねえのかよ!」ってセリフがすごいじーんときた。最初の方で孫策にあんまり気負いすぎないようにね(だったかな?)っていう韓当が頭撫でるのとか好きだったなあ。なんだかんだ小さなとこできづいてくれるおじちゃんだった。

劉表

聡明で優しいおじちゃん(だけど2幕やべーひと)。黄祖のことを信頼してるからこそあんな声掛けして、だけど自らが手を差し伸べるのではなく、判断はあくまで黄祖自身に任せてるの好きだった。てか2幕やばくないですか。孫親子や黄祖にさんざん弄られるけど、マジで私が思い描く中国の剣術を一番やってたのが劉表様でした。

黄祖

あの盆が回ってるシーンの一人長台詞ほんと半端なかった玉城さん。黄祖の復讐心にがんじがらめになっているのをあんな長台詞で一人舞台上でしゃべるのほんとすごかった。あのシーンからあと、ずっと黄祖に感情移入しちゃってた。孫策VS黄祖の川の上のシーンではパパ孫堅を殺めたときとは対照的に、自分がやってしまったんだというような、悲しげな表情で孫策が川に落ちていったのがすごい好きだったなーって思う。あとこの人も2幕やりたい放題だった。劉表のことゴリラやとおもっとったんか・・・笑

太史慈

すごいってずっと聞いてたけどほんとにちゃんとすごかった人

太史慈ってセリフとか立ち振る舞いがいちいちかっこいいんだわ。花道とか走ってくときめちゃくちゃ速いな……って思ってたんですが、有識者あってますか?殺陣めっちゃ速いなと思ってたけど、最後の方さらに加速してた気がする。あとは2幕荒牧P権力でいろいろさせられまくってたんでほんとにおかげでいいもの見れました……の気持ちです。断金がしゃべりすぎてすっぽん登場がうまくいかなかった回、笑って戻ってこれない早乙女さんを私はあの時初めて見たので、すみませんの気持ちと超楽しいこういう回の気持ちになりました。個人的には5月以降観劇する作品に出演率高めなので、今後見る作品も楽しみだなって思った。

孫権

私も記憶なくして剣劇三國志出の廣野さんのヲタクとかやりたい。(初見時の感想)

この作品の中で一番少年漫画っぽいなって思ったのが孫権の成長の描かれ方だった。何回か見ていくと彼を目で追っちゃうんだよな。死ぬのが怖い、自分がそうだから相手もそうなんじゃないかと思う彼を知ってからだと、全員いるシーンでの彼の動きを自然と目で追ってた。特に太史慈が部下を連れ戻った後~孫策の演説のシーンとか、多分SNSで何人も言ってると思うけど、一歩引いたところにいる彼の表情と動きが好きでした。初めて人を殺めてからのシーン、それまですごい物語の中で「子どもっぽい」と思ってた彼が、急に大人に成長するんだよな。普段の雰囲気とのギャップが大きいのもあるけど、ずっとかわいくて、ずっとなんか一番人間っぽいなって思いながら見てました。2幕はっちゃけまくりなのも超好きです。あんだけ動けるの知っちゃうとあの作品に出てほしい!とかいろいろ思ってしまった。

孫堅

マジで貫禄半端なかった。冒頭でなくなるから登場シーンは他キャラに比べるとさほど多くないのに、圧倒的存在感があってさすがだな……ってなりました。ひんやりした空気と共に現れるパパ孫堅の声ずっと怖い。松本さんのことをテレビで見たことのある人ぐらいの認識だったんですが、めちゃくちゃカリスマ性のある孫堅だったなあって思った。本編では見られなかった父としての顔が2幕で見られて、厳しいけれど確かに愛のある父親ではあったんだろうなと毎回思わされました。

 

◆最後に

新しいものに触れるきっかけにもなったし、こんなに語りたい!ってなるのもだいぶ久しぶりだったし、結果としてめっちゃ自分にとって面白かったんだなと振り返ってみると思います。まじで始まる前に友人にモチベが…とか言ってた割には、円盤情報がいまだに出ていないことを嘆いてロスになってる。個人的にはそれぞれのカーテンコールの挨拶がいっぱいぐっと来たところがあって、余計にそれを加速させられた感は否めない。三国志が好きな知人に来てもらった際も楽しんでもらえて、この話が見たい!とかの感想が聞けたのもすごい嬉しかったです。なんかこのメンツの殺陣見られたのすごい贅沢な感じしたし、できれば同じような顔触れだと嬉しいけど、そううまくはいかないよね~~知ってた。私としては殺陣が好きなので、剣劇として何かしら続いてほしいなと思います。またいつかこのシリーズと出会えますように!そして円盤情報はいつまでもお待ちしています。

 

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(幟タオルはちゃんと買いました)